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お灸

台座灸

台座灸は鍼灸師だけでなく、資格のない人でも比較的安全に使用することができるお灸です。

お灸といえば耳覚えのある、「せんねんきゅう」も、この「台座灸」の一種です。

台座灸は、簡単にかつ、安全に自宅でも出来るお灸ですが、体を温める効果はしっかりとあります。

台座灸のしくみ

台座灸のしくみは、台座の上にもぐさが乗っている構造をしています。

もぐさとは乾燥させたヨモギの葉っぱの裏側の産毛を集めたものです。

台座の裏には接着剤がついていて、シールになっています。

中央には直径1ミリほどの穴が開いており、この上に円筒形の形をしたもぐさが乗っています。

このもぐさの上部に火をつけると、もぐさは上から下に徐々に燃えていき、台座までたどり着いたら、患部を温めます。

台座灸の特徴

特徴その1・簡単にお灸ができる

台座灸は簡単な3つの手順でお灸をすることができます。

  1. 台座の裏面のシールをはがす
  2. もぐさに火をつける
  3. 皮膚の上に取り付ける

火がついたら、症状に合ったツボにのせます。

じんわりと温かくなり、温度が最高潮に達したかな?というころ、少しピリピリと熱いなと感じます。

これが血行が良くなった合図です。

そうしたらお灸を外します。



特徴その2・安全にお灸ができる

もぐさが燃えている部分は皮膚に直接触れません。

台座灸の裏には、中央に穴が開いていて皮膚との間に空洞ができています。

もぐさの燃えた熱が空洞の空気を温め皮膚に伝わるため、やけどしにくい構造になっています。

また台座灸は、台座のところにシールが付いているので、斜めの面や側面にも取り付けることができ、皮膚から外れにくくできています。

台座灸の効果

ツボにお灸で熱刺激を与えることで、血流が良くなります。

血液は全身に酸素やエネルギーを運ぶ大切な役目を担っています。

血流を良くし、全身に血を巡らせ、筋肉をほぐすことにより、老廃物を体外へ排出し、自然治癒力を高める効果を期待できます。

人間が持っている自分で治そうとするチカラ=自然治癒力を高めて、カラダにおこっている症状を改善していくのです。

箱灸

箱灸は通常のお灸とは異なり、「箱」という空間を温め、そこから患部に熱を伝えます。

じんわりと体の芯まで温める事ができます。

特にお腹が冷える方に一番オススメです。

箱灸の効果

  • 婦人科系疾患・・・ 不妊症・生理痛・生理不順
  • 消化器系疾患・・・ 下痢・便秘・食欲不振・胃腸の不調

他にも、肩こり・腰痛、背中の痛み、自律神経失調症などにも効果的ですので、幅広い症例に対しての治療を行うことができます。


箱灸の熱は、遠赤外線などの外から与える熱とは異なり、内から湧き出る熱を作り出します。

施術後しばらくの時間でも温かさを実感できます。

また、お腹(おへそ・丹田)を温めることにより体内の血流が良くなり自己免疫力や自然治癒力の向上が期待され、慢性疾患や体質改善に効果があります。

灸頭鍼

当院の灸頭鍼(きゅうとうしん)は、鍼の柄にもぐさを炭化させたものを取り付けて燃焼させる、温灸治療のひとつです。

灸頭鍼のしくみ

経穴(ツボ)に刺入した鍼の頭に、炭化したもぐさをつけて燃焼させます。

燃焼時間は10分程ですが、刺鍼部位の皮膚温度が上昇し、治療後30分経過しても皮膚温度は約1度高く維持されます。

皮膚温度の上昇により、皮膚表面の血行が促進し、痛みの原因物質の患部からの流出、筋肉を弛緩させる作用があります。

灸頭鍼の効果

灸頭鍼は局所を温める効果が非常に強く、持続した加熱により深層部まで温めることが出来ますが、刺鍼直下のポイントでも耐えがたい熱さになることはなく、どなたでも利用しやすい温灸方法です。

消炎鎮痛効果もあるといわれているので、捻挫や腫れた炎症を取ることに優れています。


現代の生活では、生活パターンや食生活から「冷え」を助長する要素が多く、温灸は非常に広範囲に適応出来る治療法と言えます。